【背景技術】の記載について

ポイント!
・【背景技術】は公開済みの刊行物の内容を簡潔に記載する。
・【背景技術】の出展を次の【先行技術文献】に記載する。
・出典が記載できない内容を【背景技術】に記載しないように注意。
・重要項目ではないので、特許事務所に記載をお任せしてよい。

 【背景技術】の記載について 

・【技術分野】の欄に記載した技術の現状、つまり、従来技術を簡潔に記載する。
・技術の現状は「世間における当該技術の現状」を指す。
→「自社内における当該技術の現状」ではない点に要注意。
・正確に記載する必要は無く、仮に間違った内容であっても問題はない。
・明細書の中は重要度が極めて低い項目であるため、簡潔に記載すべき。
・重要項目ではないので、特許事務所に記載をお任せしてよい。

 【背景技術】を記載する際の注意点 

・記載した内容の出典を次の項目である【先行技術文献】に記載する。
→出典が記載できない内容は【背景技術】に記載できないので注意。
→出典が記載できない内容とは、例えば、自社の未公表の研究開発成果など。
・出願した明細書は誰でも内容を確認できるようになるため、未公表の内容を記載しないように注意。

 【背景技術】の記載例 

■食品包装用フィルムの例
<【技術分野】の記載(良い例)>
従来、食品包装用フィルムは、ホテル、レストラン等において業務用として、あるいは家庭において食品保存時、調理時等に幅広く使用されている。食品包装用フィルムに対しては、使用時の利便性向上のために種々の改良が行われている。例えば特許文献1には、 包装される食材及び容器とフィルムとの同化を防ぐと共に、フィルムの端面を容易に判別でき、かつ該端面におけるフィルム同士、又は食材及び容器とフィルムとの必要以上の密着を防止すること等を目的として、フィルムの所定の箇所にエンボス加工が施されてなる 食品包装用フィルムが開示されている。
→この記載でも問題ないが、灰色マーカー部分は削除した方がより好ましい。

<【技術分野】の記載(悪い例)>
従来、食品包装用フィルムは、ホテル、レストラン等において業務用として、あるいは 家庭において食品保存時、調理時等に幅広く使用されている。フィルムの混入を容易に判別するために、従来は熱可塑性樹脂に複数種類の着色剤を混合する方法が考えられていたが、最適な着色剤の組み合わせは不明であった。
→着色剤の混合でフィルムの混入を判別しやすくする方法は自社内でのみ検討されていた未公表の内容。
灰色マーカー部分は出典が記載できない未公表の内容なので削除すべき。

■補足:余分な記載をしない方が好ましい理由
・【技術分野】の項目と全く同じ理由。
・特許権の権利範囲が狭く解釈される可能性がある(詳細は後述)。
・外国へ特許出願をする場合に翻訳が必要となるが、文字数が増えるため翻訳費用が高くなる。
・文字数が増えるためチェックしなければならない箇所が増える。
→【背景分野】の項目に限らず、明細書は余分な記載がない簡潔な文章であることが望ましい。

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