良いクレームとは

ポイント!
クレームは明細書の中の最重要項目。
・特許権の権利範囲はクレームの記載により決まる。
・「良いクレーム」=「不要な要件が無いクレーム」

 良いクレームとは? 

・特許権の権利範囲はクレームの記載で決まる。
・「良いクレーム」「独占できる範囲が広いクレーム」であることが必要。

 独占できる範囲が広いクレームとは? 

【問題】
・X社が下記クレーム1の特許権を保有していると仮定する。
 Y社が下記クレーム2の特許権を保有していると仮定する。
 X社クレーム1:「AとBを有するストロー」
 Y社クレーム2:「AとBとCを有するストロー」

・Z社が「AとBとDを有するが、Cは有さないストロー」を販売した場合、
 Z社はX社の特許件を侵害するか?
 Z社はY社の特許権を侵害するか?

【回答】
・Z社はX社の特許権を侵害する。 (Z社のストローはAとBを有しているので。(更にDも有している))
・Z社はY社の特許権を侵害しない。(Z社のストローはCを有していないので。)

【結論】
・クレームの要件が少なければ少ないほど広いクレームとなり好ましい。
・この場合、Cの要件が少ないクレーム1の方が良いクレームとなる。

 あまり権利範囲が広いとは言えないクレームの例 

・あまり権利範囲が広いとは言えないクレームの例
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下に示される処理後原料A)〜C)の1種またはそれらの混合物からなる水質改良剤であって、
処理後原料A)〜C)は、対応する以下のA)〜C)
A)沖縄県産米または農薬不使用米の米の研ぎ汁
B)沖縄県産の紅芋を乾燥させたもの
C)沖縄県産のオクラ、パパイヤ、ウイキョウから選ばれた1種またはそれらの混合物を乾燥させたもの
の処理前原料のそれぞれに対し、追加の原料D)〜F)の全て
D)黒糖、糖蜜、白糖から選ばれた1種またはそれらの混合物
E)沖縄県産の海水塩
F)水
を加えて対応する混合後原料A)〜C)とし、
これらをそれぞれ透明な容器に入れて2〜6日間放置して得た処理後原料A)〜C)である水質改良剤

・例えば、上記クレームは「E)沖縄県産の海水塩」の使用が必須となっている。
・尚、「沖縄県産の海水塩」を使用する理由に、ミネラルが豊富であることが挙げられている【0015段落】
→沖縄県産以外の海水塩を使用した場合は権利範囲外。
→また、沖縄県産以外のミネラルが多い海水塩を使用すれば同等の効果が得られる可能性が高い。
→あまり権利範囲が広いとは言えないクレーム

【改善案】
・「E)沖縄県産の海水塩」 → 「E)ミネラルが○○以上の海水塩」
・これにより沖縄県産以外のミネラルが多い海水塩もカバーできる。

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